シッハウス対応・化学物質過敏症対応の嘘と間違い
化学物質過敏症患者さんは、更なる被害にあわない為にお読みいただければ幸いです。
 シックハウス対応する建材や畳を表示する所は非常に増えてきているのが現状ですが、シックハウス対応とされたものは化学物質過敏症に診断された方に対応することはほとんどありません。一般的には微量の揮発化学物質でも反応しないのですが過敏になると過剰に反応し人体による影響がでてきてしまいますので、単に1検体であるホルムアルデヒドの検出が微量であっても何十万種類という農薬を含む化学薬剤・化学物質がないというわけではありません。
 仮に畳の場合に無農薬畳表を使用しているのだから化学物質過敏症患者に対応することは難しく、畳素材(畳表・畳床)をネット販売から購入して専門的知識の無い畳店で製作してもらうことは、先ず不可能になり適合しません。
 無農薬いぐさや農薬を極端に使用しない畳は化学物質過敏症患者さんには不可欠になることがありますが、その自然農法で育てられたいぐさは患者さんにとっては香りがきつく約70%近くの患者さんにはご使用できることはありません。(一般的には香りはやすらぎのアロマテラピーとなります)ですから、私どもでは農薬不使用の畳と化学物質過敏症患者用畳は分けてあります。シックハウス対応と謳い文句にしている業者ほど、事業利益優先より多くの患者を苦しめています。無処理の建材畳(インシュレーション)は患者さんにはほとんどの方が対応しません。(当社比)また、畳表(畳表面のござ)のござや畳床(畳の芯)の各単体が、無農薬や減農薬などの安全素材がとられても適合できることはありません。たたみは複合製品ですのでトータルの安全性が不可欠となります。
 よくサイトでシックハウスの畳表にはマラカイトグリー(着色剤)が使用していると書いてあるところがありますが、これは、間違いです。マラカイトグリーは、15年前頃に私どもの知り合いである友人がたたみ業界で一時期(採用期間約一年)使用された着色剤をマスコミに公表したものが、今だ多くの著書に書かれていました。畳業者がこのマラカイトグリーと書かれている事があれば、本やサイトで単に引用してきたことになります。マラカイトグリーンは15年前より使用されていませんが、現在でも多く着色をされている事は事実です。近年では、着色された畳表(表面のござ)も、見分けがつきにくくプロでも判断しにくくなっています。木材に関しては薬剤処理を70%することと同じことでしょう。また、国産減農薬畳表と表示されても、農薬の回数を1回、半分に減らせば減農薬表示するところが大半ですので、アレルギー疾患やお体の弱い方は、大変、注意が必要です。
 シックハウス対応という言葉がありますが、これは、最低限度の安全性が確保されていない建築から生まれた言葉です。その最低限度の安全性、人に有害揮発物質を発しない建材でなければならないのですが、それすら経済優先型が生み出した生産効率優先型建材により多くの患者さんが更なる悲劇を生んでいることになります。また、化学物質過敏症は、決して特別なものではなく多くの人が自覚無く苦しんでいる現状が上げられ、多くの人の相談を受ける上でお伝えしておきたいと思います。

 
一般の方に、シックハウス対応などでのチェックポイント。
これらすべてに適合しませんと最低限度シックハウス対応にはなりません。
 1、畳床(芯材)   @ 防虫対策(薬剤・素材忌避による効果・人体への影響)
            A 化学素材による化学揮発物質(ホルムアルデヒド以外)
            B 耐久年数
            C ご自分の住宅(建築使用による木造・鉄筋)に適合しているか。
              すべてに適合することはない。
            D 化学素材混入
            E 素材の保管状態

 2、畳表       @ 着色剤(国産であっても安全と判断するのは間違いです)
            A 農薬・除草剤の回数、及び、薬剤名
             (国産であっても安全と判断するのは間違いです)
            B 抗菌剤の薬品及び人体における影響
            C 国産・中国製の識別
              (国内販売される50%近くが国産表示として販売されています)
            D 和紙製や自然素材の原材料チェック
              (化学物質が混入していることが多い)
            E 素材の保管状態

 3、畳縁       @ 素材
            A 耐久性

 4、製造       @ 素材保管時や製造時の化学防虫剤や揮発性素材など汚染状況
            A 製造者による知識
たたみ以外の建材でも、同じ事が言えるでしょう。先進諸国ヨーロッパでは最低限度の基準です。

 シックハウス対応だから、化学物質に過敏な方や匂いに敏感な方、気管支が弱い方、鼻炎の患者さんが使用できるとは限りませんし、シックハウス対応を謳うところは通常の業者より危険と裏腹なこともあり要注意が必要です。
もし、私どものに、ご相談していただける場合は、住宅状況や症状・病名・要望などをお話いただければ幸いです。
(私どもは、医療機関ではありませんので、医療行為、診断等は出来ませんので医療的アドバイスは出来かねます。また、個人情報など公表、及び、押し売り等は致しません。)
他にもご覧下さい。
    ダニについて調べる。
    カビについて調べてみる。
    住宅内外害虫について調べる。
    (ダニ・チャタテムシ・シバンムシ 写真)

    揮発化学物質について調べる。
化学物質過敏症環境整備対策の畳製品はこちら。
健康畳植田トップ

p2.mondai.htm