日々の暮らしから住宅内全体アレルゲンとする原因物質・ストレスを少なくすることに心掛けることが基礎となります。
住宅内の環境として、共稼ぎで部屋を締め切りがちなのか?室内の湿気の多い部屋なのか?、ペットと一緒に部屋で暮しているのか?、部屋内の換気量は足りているのか?、床板は合板なのか?無垢材なのか?など数多くの条件によって、畳の素材選びも違ってきます。畳の場合も住環境の場合も同じことになりますが、生活する人間に負荷を与えにくい安全性の証明されている自然素材を選ぶのは基本です。永年使用される物や建材に含まれる化学物質や農薬の揮発・空気汚染したり、アレルギーを要因するダニや害虫・カビ・細菌が増殖しにくい物を選ぶことが必要です。また、防虫対策でも、農薬・フェンチオン・ナフタリン・パラジクロベンゼン・ホウ酸・揮発性薬剤(自然素材も含まれる)・その他など使用されていないものを選びましょう。また、畳製造する企業や畳業者も片手間に環境配慮した畳を作るのではなく、専門に制作しているところを選択することは製造上他の製品など薬剤・害虫汚染など考えると不可欠です。また、粗悪な床材や木材も多量な薫煙剤・防腐剤・化学接着剤等使用されていることから、いがいに見逃しがちです。
環境整備として、自然素材が湿気やカビ・細菌に弱いからといって化学素材を選択するということや化学物質を絶対に使用しないという考え方が様々あると思います。基本的に人間に近い自然素材・建材を永く使用して、どれだけ生かせるか?安全に保たれる住宅環境を作り上げるかが重要です。従って人間に負荷を与えない住宅環境の保持が、有効な環境整備に繋がります。
日々皆さんが暮している周囲の環境汚染を考えると、出来るだけ使用済みのものが廃棄物ではなく、最低限度再利用できるものや土壌汚染しないものを選んでいただけると良いでしょう。
また、安全性の考えられていない安い畳は、購入する時には安くても、住まわれる人が病気になったり、病気が悪化したり、冷暖房費の光熱費がかかっては、まったく意味がありません。
今後廃棄物の法律も厳しくなり、廃棄料金が購入金額より高くなることが予想されますので、それに沿った畳作りをしています。