アレルギー環境整備による結露対策「住まい方のポイント」



発生した水蒸気を外気へ排出すること、それもできるだけ発生源の近くで行ない、お湯を沸かしたり、煮炊きするときは必ず換気扇を回す習慣をつけてください。日本人は一般に、煙や臭いの出る調理の際には換気扇を回しますが、お湯を沸かすときは回さない人が多いのです。

和室は、フローリングと違い、空気の浄化作用、吸放湿素材のタタミがあります。そこで、洗濯物を干したり、電気湯沸しポット、炊飯器、じゅうたん、上敷き引くのは絶対避けてください。また、加湿器の過剰使用しないで60%未満にして使用して下さい。最近の和室でも、壁をクロス張り(日本のクロスの素材は90%近くがビニール・プラスティックです。)であり、天井はプリント合板なので呼吸する素材がタタミだけなのです。(じゅうたんは、タタミの4倍ダニが着くことがありますので絶対に、畳の上に敷かない事。)

暖房している部屋は20〜25℃快適ですが、結露を考えたら相対湿度55%以下にするよう心がけ、温湿度計を目につく所に置き、見る習慣をつけましょう。

タンス、家具の結露、カビ対策は、空気が裏側まで回る工夫して下さい。北側、東、西側の壁に沿って家具を置くときは、タンスの裏側5cm位あけ、密着させないこと。タンス家具の下にすの子(素材はヒバ、ヒノキ、桐が良く、人によって香りが合わない事があるので注意が必要)を敷いて、空気が動けるようにします。そうすると、室内の暖かい空気がタンスの裏側に入り、下から室内に戻るという対流が起き、ダンスの裏側の湿度を上げない工夫です。

洗濯物をやむおえず家の中で干す場合は、少なくとも和室では絶対に避け、できるだけお風呂場で干すようにし、その際、換気装置、除湿機を使うなど、乾燥させて下さい。最近ではメーカーで、お風呂暖房装置の除湿機能がついたものがあります。また、冬の部屋で洗濯物を干した場合乾燥を速めようと、灯油ストーブ、ガスストーブ、ポータブル灯油ファンヒータを使いますと、そのもの単体で水蒸気を発生しますので洗濯と合わせて湿度増加し結露します(1日の一般家庭が普通に生活するだけで、約8リットルの水蒸気を出します)。アレルギー患者のお宅はオイルヒータータイプかFF方式暖房を使用し、温度むらを無くすため扇風機などを使用しましょう。

最も結露の被害を受けやすいのは、共稼ぎの家庭であり、朝食に発生した水蒸気を閉じ込めたまま、締め切って外出し、夜になって帰宅後、また炊事などで水蒸気を発生させて就寝してしまい、この生活形式が繰り返えされて結露増加してしまいます。昼間、窓を閉め建物を密閉してしまう場合は、換気ファンを回すとか、除湿機、エアコンの除湿をしておくか、帰宅したら、各部屋の窓を10分位あけて、外気を入れるようにしましょう。

 (実  例)

 ある一軒家の共稼ぎのお宅で、一階北側の部屋が結露の発生、壁面にカビが出て子供さんが入院して大変困っていました。そこで私どもが測定、カウンセリングしたところ、床下の湿度が80%以上あり床下からの水蒸気が部屋に侵入し部屋の湿度が上昇するとともに、壁面の表面温度がとても低く表面結露だけでなく断熱部の内部結露が発生し断熱効果を下げ、断熱内部がカビの巣に成ってると予想され、また、この家の掃除機はフィルター部にミクロの塵を止められない掃除機で掃除をしたため、排気部からカビを撒き散らせてしまい、壁面のカビの付着、増加促進させてしまったようです。アレルギー患者がいる家庭での掃除機は、フィルター部がミクロの塵(カビの胞子、ダニ)を止められるのを選ぶか、排気の出ないタイプを選んでください。集塵機を買うのはその後だと思います。

暖房温度をを高くすると、外気との温度差がより大きくなって結露しやすいと考える方がいますが、これは間違えです。外気との温度差が大きくなっても、室内の相対湿度が低くなることのほうが結露防止になり、室内外の温度差よりも室内の上下(天井・床板付近)温度差の方が結露しやすく、暖房機を使う際は扇風機などで温度むらを無くしましょう。また、部屋隅部(角)は他の壁面より温度が低く他の壁よりも結露しやすいようです。

窓の結露は、複層ガラス(2重サッシ、3重サッシ)が効果があります。実際に行なっていた賃貸の部屋では、サッシ交換など出来ない時に、結露防止用のサランラップの大きい物でサッシの内側から張って簡易的な複層ガラスをして、効果をあげたということです。ちなみに、エアーキャップは、はがれてしまい、効果が少ないようです。その後、扇風機で部屋の空気の温度差を無くしてもらうようにしました。

床下の湿度が高く、タタミと床下の結露が多くカビの発生がひどい場合は床下断熱をすると床下から水蒸気が上がりにくく、タタミと床板の温度差も少なくなるため結露しなくなります。その際、燃焼時の汚染の無い信頼ある調湿炭や湿度センサー付き換気装置を同時に設置して下さい。また、床板もカビを発生しにくくする為にも、薬剤処理をしない無垢板・杉板等を選択して下さい。(その為、白蟻消毒の液剤散布は慎重に考えなければなりません。)



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