化学物質を使っている歴史が日本より長い米国では、人口の10人に1人程度がこの疾患の患者だと言われていましたが、決して特別な方が患者になるのではありません。また、化学物質だけに反応することではなく、農産物でも無農薬・減農薬表示されているものでも反応することが多分にあります。匂いに敏感な方も確実に増えており国民の4人に1人又は、5人に2人が関わっていると考えています。様々な要素を踏まえて化学物質過敏症は特別ではなく一般的なものです。一般的には神経質や思い込みと思われがちですが全くそのようなことはありません。かつて、アレルギーは特別のもの神経質な人のものとされていましたが、現在では、花粉症を含め国民の約70%がアレルギー又は、予備軍とされています。ですから単にシックハウスに対応するだけでは解決に至らいのが現状です。
患者さんになりますとご家族とも大変な思いをされることがあります。是非ともご理解の程よろしく、お願いします。
化学物質過敏症の様々な症状
体の痛み、不妊症、せき、くしゃみ、呼吸困難、呼吸が短くなったり呼吸回数が多くなる、不整脈、血圧が変動しやすい、卒倒、アレルギー悪化、湿疹・じんましん・赤い斑点・吹き出物、むくみ、目がまぶしい・暗く感じる・ちかちかする・疲れる、視力低下、めまい、涙が出やすい、鼻が詰まる/乾く、鼻水、鼻血、鼻の奥が重い、金属のにおいがする、筋肉痛、肩や首がこる、関節痛、頭が痛くなる/重くなる、手足のふるえ、けいれん、鬱、躁、不眠、気分が動揺したり不安になったり精神的に不安定になる、記憶力・思考力の低下、食欲低下、いらだちやすく怒りっぽくなる貧血、甲状腺機能障害 耳痛い、耳鳴り、耳が聞こえにくい、、口の中がただれる、のどが痛い、詰まる、口やのどが乾く食べ物の味が分かりにくい、ものを飲み込みにくい、声がかすれる、おなかが張る・圧迫感がある・痛い・けいれんする、下痢や便秘、吐き気、胸焼け、げっぷ・おなら、胃酸の分泌過多、小腸炎、大腸炎、トイレが近くなる、尿がうまく出ない、尿意を感じにくくなる、陰部のかゆみ、夜尿症、膀胱炎、インポテンツ、性的な衝動の低下・過剰、のぼせ、顔がほてる、汗が異常に多くなる、手足の冷え、生理不順 (個人差があり人によって症状が違うのが特徴)
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2004年9月
軽度 化学物質過敏症
マンション リフォーム |
2004年1月 重化学物質過敏症用
オーガニック麻べリ
床 化学物質遮断施工 |
2004年8月 化学物質過敏症
築50年以上の住宅
畳表取替え |
畳と化学物質過敏症患者
私どもには、大変多くの人にから相談を受けます。
一般的には、畳とシックハウス・化学物質とは無縁と思われている人もいがいに多いのは、古く日本に伝えられる素材だからでしょう。これは、大きな間違いです。
毎日のように畳替えをしたけど畳の部屋に入れなくなってしまった、リフォームしたら気分が悪くなってしまってどうしたら良いかわからない、シックハウス対応の減農薬有機栽培の畳替えをしたけど息苦しくなって一瞬たりとその部屋に入れないなど、ご相談する方の後を絶ちません。ある畳店、リフォーム業者では、国産の畳はすべて無農薬、減農薬、有機栽培というところも存在しています。
患者さんや環境整備に取り組む工務店や畳製造業者など畳の思い込みや楽観視する傾向が悲劇を生む結果になっています。様々なHPや雑誌など畳についても危険について書かれているが単なる建材としてしか見ていないので根本的に失敗を招いていることもあり、混乱を来しているのも事実でしょう。
アレルギー疾患・CS患者環境整備にしても、安全を謳う建材を集める空間だけではなく、一番大事な事は心・体のストレスを感じなく、その人にとって休まる空間へとまでは至ってないことが多いようです。また、畳だけを安全することだけではなく接触する床板合板や床下環境にも注意が必要です。
この話は、医学博士 宮田先生と医学博士 三好先生との会合で話した内容ですが、環境整備として、ダニ・不快害虫・加害害虫・カビ・細菌・雑菌・電磁波・一切化学物質・毒とされるすべての素材・建材・化学物質など一切ないものを日本では要求されることが多く、冷静に考えれば
虫も微生物・細菌類・一切の化学物質など無いところには、体の抵抗力も無くなり現代人間は住めないものです。また、日本人としての情緒的な感覚(日本人のゆとり)すらもてない住宅こそ人体への影響悪化は避けて通れないのでしょう。シックハウスは、日本の伝統や技術を無視し、見た目だけに囚われた量産型の住宅から問題は起きていますし、シックハウス問題だけに囚われることは、根本的な解決には至らないのでしょう。
健康住宅・環境整備にて畳を無すことが多いのですが、大変な間違いです。本来日本人は室内で靴を脱いで生活している人種です。そこで、無垢材・椅子とテーブルの生活をしていながら床板(地べた)に寝転ぶといったことが、海外の人から見れば不潔?変わった人種に見られる事が多く、その生活から畳は、ソフトな床材であり、寝具であり、茶道、華道、武道など日本的な精神的豊かさを持ちえながら一家団欒の空間としても利用でき、患者さんにとってはいつでも寝転ぶことができる安らげる床材です。アレルギー疾患・化学物質過敏症患者環境整備にて、椅子に座り続けるか、床板無垢材・フローリングに長時間寝転ぶこともできず、地べたに寝転んでも硬い床材です。また、クッション材やカーペットを敷けば畳より多い化学物質やダニなど害虫増加は避けて通れないことでしょう。
進化した畳の場合は、使用中の揮発化学物質を吸着時に畳を床板から剥がし、畳ベークアウト・化学物質隔離倉庫・除去施設・その他によって揮発化学物質・湿気を放出し、害虫駆除・防除技術は進化し続けています。ですから、無農薬いぐさ・床だから化学物質過敏症患者さんに適合するというのは、あまりにも知識型先行、先入観から、現実問題として起きてしまうことでしょう。
また、畳は農産物を利用している点から、食品レベルの安全性を実現することができ、CS患者さん用に畳の厚さ17mmまでの薄い自然素材畳が作る事ができるようになりました。(2003年11月現在ですので、更に進化を続けています。)
現在の畳にも大変多くの問題点があります。もともと畳は複合製品を合わせて作りますので、素材だけでなく化学物質に影響しない製造技術・知識などが重要となるのですが、化学物質を使用しない素材ばかり目がいきがちです。一般的な畳のいぐさには、農薬・着色剤・防虫剤・抗菌剤や化学物質が使用され、イグサを使用しない疑似畳表は、例え原材料を自然素材としても化学コーティングや化学素材を混入しているのが現状です。畳業者も知識を持たず商売本位にシックハウス・アレルギー対応製品を販売することで被害を続出させていることがあり訴訟問題に発展することもあります。また、自然素材のいぐさや他の自然素材でさえ香り・匂いが強く使用できないことも多々あります。それらをすべて考えた畳で無ければならず、通常の
畳業者は安易に取り組むのは避けるべきと警告しておきます。環境整備用の畳でも板のように硬いものでは、利用目的が違い利用価値が少ないでしょう。本来畳は、農産物です。だからこそ、食品レベルの安全性や100%自然素材の畳とリサイクル循環型社会に適応することができます。
世界的にも珍しく日本人が独自に作り育てた素材であり、ハイテクナ時代の現代でもポピュラーに存在しているのが畳ですが、更に進化した畳があることを知って欲しいと思います。
化学物質過敏症患者 CS患者さんの揮発化学物質障害のあるお宅の畳で一番多いのが、防虫し稲わらた畳ではなく、発泡素材をサンドした建材と着色した中国製表を使用した安値畳が多いのはいがいでした。その理由は、多くの化学物質過敏症に関係するHP・著書にも稲藁の防虫畳が一番悪いと書かれていますが、それは現在のところ違うようです。
畳は1400年以上の歴史がありますが、現在の畳はシックハウス・アレルギーに悪いといわれ敬遠しがちです。
これは、先ず住宅環境が悪化したのは近年日本住宅の本来の性能からです。それに合わせて畳だけでなく住宅全体でホルムアルデヒドや薬剤混入し、風の流れない毒ガス室状態の居室が問題なのです。日本人自ら日本の生活を見直す時期に来ていると思います。建築会社より安全な畳・危険な畳考えた時に、住宅自体が危険か安全かで大きく違ってきます。畳が悪いということでは、安全な住宅自体が建築できない業者だからこそ、危険な畳という表現がおおにしてあります。
最後に、化学物質過敏症患者さんは、大変、苦労され生活を送っています。ですが、解決策が見つかり難く畳一つ選ぶにしても業者はともかく家族・親族すら理解してもらえないのは本当に厳しい状況です。だからこそ、安全な畳を作り続け、進化し続けていきたいと考えています。
化学物質施設倉庫