2005年度 無農薬稲藁畳床に取り組む |
幻の米&不耕栽培(畑を耕さない)の稲藁で畳を作る。 | ||||||||||||||
一時絶滅し途絶え、復活された古代稲とされるお米を農薬・除草剤を一切使用しないで育てられています。 生産者グループは、市の助成金を取得し精力的に取り組んでいます。収穫は10月中期、たたみ製造は2005年4月以降の予想です。場所は関東地域。この生産者グループは、市の助成金を取得して農薬を使用しないお米を作っています。全国に知られるようになった為に北海道から沖縄まで県職員や生産者の方が研修に訪れています。生産に携わる人達は、農家さんと市民が集まり形成されています。基本的に収量がたとえ落ちても自分達の食べるお米だからこそ無農薬にこだわり常に安全性を考えています。稲藁を手刈り天日乾燥、ハザ掛けをして畳床に使用する部分を長くするなど最大限の努力をしています。 |
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エコロジー職人のコメント 安全なお米を作る生産者の皆さんが藁も土に還すだけではなく、もっと皆さんに役に立てて貰いたいと思う気持ちから、人・環境にやさしいものをつくりたいと思う気持に意気投合しました。今回から収穫される半分の稲藁を畳に利用し、半分を農地に還します。今年は田んぼの場所を変えて、農薬を使わない畳つくりに挑戦しています。この畳の原点は木材やフローリング・寝具に真似のできない農薬を使用しない栽培方法の食品から来る安全性です。 以前、自然農法減農薬の稲藁で畳を作ろうと稲藁の残留農薬を検査しましたが、殺虫剤の検出値が高く使用を断念したことがありました。安全な農産物を利用する製品の場合、食品レベルの安全な畳を作るには天候など自然の影響など最初から最後まで息を抜くことができません。農薬を使用しない栽培方法の稲藁は丈が短いと言われていますが、今回の稲藁はとても長く、稲藁畳床(畳芯)の製造に適しています。 通常の畳の素地による比重割合は、畳表(ござ)4%、畳床(畳芯材)95%、その他1%と畳床の割合がほとんど占めます。そのことから畳床も重要になります。 この畳で、子供さんからお年寄り、お体の弱い方など心から休んでいただく畳の部屋にして頂くよう生産者の皆さん共々全力で取り組んでいきたいと思います。 2004年度製品 無農薬稲藁畳床の取り組みは、こちらをクリック。 2006年度製品 無農薬稲藁畳床の取り組みは、こちらをクリック。 今回、生産者グループさんの名前・場所の告知は、グループに問い合わせがあまりにも殺到することから意向によりHPには伏せさせて頂くことになりました。また、この農業体験・畳製造勉強会等の実地公開及び体験募集は、HPにより告知させて頂きます。
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2004年 | ☆ | |||||||
4月 | ☆ | |||||||
この自然農法の場合肥料は無農薬で栽培した稲藁を畑に戻しますが、特別に稲藁を分けていただきます。 | こちらは、不耕起の田んぼです。 | 冬でも水を張っており、春には虫たちも活発に動きはじめます。 | ☆ | |||||
6月 | ☆ | |||||||
無農薬栽培の田んぼだが、左は不耕起。 | この田んぼには何万、何千、何億という微生物達が共存しています。 | この不耕起の田んぼは、耕さないので穴を開けて苗を手植えします。☆ | ☆ | |||||
8月 28日 |
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上記の写真をクリックしますとが見られます。 | ||||||||
10月 * 11月 |
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収穫間じかの台風によって被害が出てしまいました。 | こちらは無農薬の酒米です。 | この不耕起の田んぼでもよく実りました。 | この田んぼでは、収穫が始まりました。収穫は手刈りで行います。 | |||||
11月 16日 |
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左の方は生産者の中ではカリスマ的存在です。最強の見方です。今年のこの時期にしては雨が多く、脱穀も遅れています。 | こちらは農薬を使用しない脱穀寸前の稲藁です。全国から県職員、生産者が研修に訪れています。最近、北海道・沖縄から団体で来ます。 | 通常、農薬を使わない稲藁の丈は短いといわれていますが、この稲藁はとても長く、良い畳を作る条件となります。 | ハザ掛けしていたワラを束ね、トラックで運びます。 | |||||
藁回収から倉庫に運ぶのに約13時間かかりましたが、藁が生きるも死ぬも、これからが本番です。 | ||||||||
藁回収 ワラを倉庫へ |
倉庫へ稲藁を運び積み上げ作業です。現時点では、まだまだ藁は少なく、脱穀作業が進めば順次回収していきます。この作業は数十回かかります。 | ☆かなり古い畳床製造の機械だが夢の畳が製造できます。ここは一度畳床生産中止になったところなので、他の稲藁との混入することがなく理想的な環境です。 | ☆ | |||||
11月 27日 |
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収穫祭 (無農薬のお餅作り) |
この無農薬栽培のお米に携わる人達ですが、約50人近く集まっています。自分達の食べるお米だからこそ安全性を考えています。この日、参加する皆さんの笑顔が絶えません。 | みんなで作る無農薬のおはぎは、子供も大人も作ります。このお米とお酒は地元で販売されていますが、人気が高く販売時間もなく即完売しています。お米は、とても、美味しいと評判で10kg6000円で販売されています。 | 無農薬栽培のもち米で餅つきです。ここでとれた酒米は知る人ぞ知る復活された古代稲幻の「亀の尾」です。しかも、入手困難な無農薬栽培です。だからといって採算が取れるということではありませんが、職人でも農業でもこだわる気持ちは同じです。 | |||||
12月 3日 |
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藁回収 | 上左写真は古代稲です。どちらも無農薬で育てられています。今年は台風の当り年から収穫量は更に減少しましたが、その割りにはよく成長しました。雑草に負けずというより雑草化しているのか、この稲には生命力の力強さがあります。 | 稲藁は人間と比較しても、迫力の長さです。稲藁畳の製作には稲藁を縦横に並べることから長い稲藁を使用すると丈夫な畳ができることでしょう。また、農薬を使用していないことから、あんしんでき、稲藁は食べるお米とほぼ同じ成分です。とても、香りのいい稲藁です。 | 製作時のCO2も、できる限り配慮するよう心掛けています。大型車に満載していますが、藁を束ねるのも、この車にクレーンが付いていても積み下ろしすべて人力でおこないます。 | |||||
12月 5日 |
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今年最後の藁回収を前にしての出来事。 日本列島は未明から明け方にかけ、発達した温帯低気圧が台風並みの暴風や大雨を各地にもたらし、大荒れの天気になりました。明け方以降は晴天に恵まれました。 |
最後の藁回収を間じかに積み上げていた藁をチェック。この藁が若干雨に濡れてしまいました。その為に急遽、すべての梱包を解いて、藁を干す自然乾燥の作業に入りました。それでも使用できないと判断した藁は畑に還すことにしました。 | 台風並みの嵐も去って、代わって秋晴れの天気です。 ここでは一回の雨に当たってしまったので、この藁を天日乾燥しました。ここに来て大作業になりましたが、天気は2〜3日続くことから、この藁を更に干します。 | この雨で今回の藁が30%減になってしまい残念です。今年最後の藁回収作業をおこないます。 最高の無農薬稲藁を本当に必要と考えて頂ける方への贈り物として、最大限努力しています。 |
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12月 7日 |
今回の藁は、畳床(畳芯材)に製造する過程で、一切薬剤を使用せず自社加熱殺菌処理を施しカビ・害虫対策をおこなってからの出荷及び畳製作となります。 | |||||||
最後の藁回収が終わりました。 写真をクリックしますと拡大します。 |
今年の藁の写真です。上段は酒米です。中段は幻の米「亀の尾」です。下段は絹ひかりです。いずれも無農薬栽培です。「亀の尾」は育て方が難しく、栽培しても絶滅することもこともあります。 | 今年は天候不順により収穫量が減少しました。収穫した実(米)は幻のお酒やお米に、茎である藁の収量の半分が畳に、残りの半分の稲藁と根っ子は田んぼの肥料として還します。捨てるところは一切ありません。 | ☆ | |||||
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日本で初めての試み 減農薬 琉球畳表 |
2004.6.7 無農薬・減農薬・無着色イグサ 専属農家のこだわり |
2004年度版 無農薬稲藁畳床 の取り組み |
2004.8月28日 無農薬栽培の畑 |
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一覧表 As for this tatami mat, the agricultural chemicals are unused. 植物性はこちらをクリックして下さい。 シックハウスVOC/TVOC室内汚染物質対策 あんしん畳製品一覧表 製品証明書発行
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